架空の杜

人生とは連続する刹那である

Libertarianism

政治思想、政治哲学の用語。

個人に他の自由を侵さない限りにおいて最大限の自由を認めるべきであるとする、自由に最大の価値を置く個人主義的な立場。公正に価値を置くリベラリズム、慣習、共同体に価値を置く共同体主義と対立する。

またさらに限定してアイン・ランドなどに代表されるアメリカ現代政治における有力なひとつの政治党派を意味する場合もある。

リバタリアニズムはその主張の根拠によって大きく2つの流れに分けられます。ひとつは「自然権論的リバタリアニズム」で、もうひとつは「帰結主義リバタリアニズム」です。そして前者はロックを、後者はスミスをそれぞれ祖先にもっているのです。

自然権論的リバタリアニズム自然権を根拠に組み立てられていくリバタリアニズムです。自然権とは簡単にいえば「国家が存在する前から人間がもっている権利」のことで、自然権思想とは「もともと人は自由で平等だよ」的考え方です。自然権思想の開祖はジョン・ロック(1632-1704)です。

帰結主義リバタリアニズムは「自由であるほうが結果的にみんなハッピーになる」というリバタリアニズムです。「ほっとけばうまくいく」。これを聞いてまず思い出すのはアダム・スミス(1723-1790)ではないでしょうか。彼の「(神の)見えざる手*1」という主張はたいへん影響力のあるものでした。じっさい経済学は「神の見えざる手」を中心に発展したといえ、スミスは経済学の開祖とされています。

リバタリアニズムジョン・ロックアダム・スミスという正統の流れをくみ、自然権論と経済学という2つの理論的バックをもつ強力な自由主義思想です。