架空の杜

The journey is the reward.

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

松笠

社畜童話

「ごん、お前だったのか。 いつも社内サーバーのメンテナンスをしてくれてたのは」 派遣切りされたごんの座っていた机には、もう誰もいません。 エラー音とともに社内サーバーが停止しました。 お爺さんは山へ芝刈りに お婆さんは川へ洗濯しに行きました。 …

オレンジ色の花・春牡丹

米朝さん逝去

「芸人は,米一粒,釘一本もよう作らんくせに,酒が良いの悪いのと言うて,好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに,むさぼってはいかん。ね うちは世間がきめてくれる。ただ一生懸命に芸をみがく以外に,世間へのお返しの途はない。また,芸人になった以…

アベノミクスの虚妄

海外で作って海外で売って得た利益を、そのまま円安になった交換レートで「円建てで連結決算」すると大変に大きな数字になる、現在の企業の好業績であるとか株高というのは、そうした構造の結果なのです。

調剤薬局はいらない

政治的にアンタッチャブルだった「おかしな医薬分業」の実態が規制改革会議でようやく議論の対象に | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社] 薬剤師さんは良心的な人が多いのだけれども、自分たちのやっている職務に自信を持っているかとい…

松谷みよ子死去

<訃報>松谷みよ子さん89歳=児童文学作家 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース児童文学作家だけれども、その作品には必ず悲劇が内包されていた。その子どもを子ども扱いしない視線が逆説的になによりも温かくて素晴らしかった。間違いなく「文学」であった。…

今の日本を確実に悪くしている勘違い

「生存競争が人間を強くする」という観察から、いきなり「人は苛酷な環境で育つべきだ」という主張を導き出すの人間の内心には「弱い人間は踏みつけにしてもかまわない」という信念と、それ以上に「生き残ったオレは正しい」という強烈な全能感がある。

お兄ちゃんの彼女 – 徒然チルドレン このWEBマンガがマイブーム。特にこのエピソードは様々なマンガのレトリックがてんこ盛りでにやけてしまいます。徒然チルドレン(1) (講談社コミックス)作者: 若林稔弥出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/16メディア:…

教養とは

「教養がない」というのは、別に過去の文学作品のタイトルを知らないということではなく、自分の知らない事はこの世でさして重要でもないと思い込んでしまう視野狭窄のことです。つまり、世界を自分の物差しで測って事足れりとする態度のことです。

長生きのねぎらい 村上春樹

森のくまやきつねにもほめてもらいたい

みんな正しい人を探しているわ、だけど誰も正しい人になろうとはしていない