架空の杜

The journey is the reward.

パーソナリティの決定要因

橘玲センセの新著を読んだ。

人のパーソナリティの決定要因についてほぼ学術的な決着がついた事実を紹介していた。

  • パーソナリティの決定要因の半分は遺伝子由来
  • あとのほとんどは小学校高学年から思春期が終わる頃までの友人関係(校内カースト)で決まる。
  • 幼少期の子育てや家族の影響は一般に信じられているより遙かに少ない

自我とアイデンティティが確立する思春期前後の交友関係のありようでパーソナリティ(人格)はほぼ確定する。幼少期に虐待を受けたりネグレクトの対象になると交友関係を上手く成り立たせることができないが、そういう環境で育ったとしても交友関係のカースト上位に立つことができた場合は、そうでない人間よりも生涯収入も多く、配偶者獲得競争にも勝利者になれる。

現代はメリトクラシー(才能と努力を合わせた総合力)で序列の大枠が定まる。いわゆる「負け組」は思春期に友達がいなかったり、スクールカーストの下位に属していた層がほとんどだという。才能に乏しかったり家庭環境が劣悪だったとしても、交友関係の構築に成功し、広くリーダーシップがとれる人間は、幸福を感じやすく収入も多いことが、膨大な調査による結論としてほぼ揺るぎない事実と認定されたらしい。

いわゆる「コミュ力」の話だろ?といわれるかもしれないが、人生に決定的に影響を与えるのは思春期前後の限られた自己同一性の形成期であり、成人してからコミュ力を磨いても根っこの人間性(パーソナリティ)は変えることができない。

もう一つの興味深い記載は、アイデンティティ確立形成に失敗して、社会的に不遇な立場に陥った人の多くは、肉親を強く恨むようになる傾向が顕著だということだ。家庭外の交友関係での失敗が決定的要因なのに、それを頑なに認めず肉親や親族を諸悪の根源と誤認識する人間が極めて多いらしい。

遺伝子の資質と思春期の人間関係構築の成否が、極めて大きい影響力を持っているという最新の知見は残酷だ。親が子供にできる最大のギフトは、人格形成期に交友関係が上手くいっていないことが判明したら、それらをリセットするために転居したり、転校させることだそうだ。

ひとというもの

「ひとは見たいものしか見ない」だけでなく、「見たくないものを突きつけられると、自分の誤った信念にさらにしがみつく」ことを示しています。ファクトチェックに効果があるのは、自分にとって都合のいい「ファクト」だけなのです。

手段と目的 byリュウジ

「でもね、人って美味しい物を食べるために料理するじゃないですか。そこに手間って一つもいらなくないですか。だって手間って、別に美味しさとかじゃないですもん。美味しい物を作るために手間が必要なわけであって、手間をかけるために、美味しい物を作るわけじゃないので」

好きなアニメ

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思いついたの全部です。

心配事について