架空の杜

The journey is the reward.

かぐや様は告りたい15巻

「氷編」で占められた一冊です。ギャグが薄目でシリアス成分が濃い異色の15巻となっています。まとめて一気に読むと、予想以上に感慨深い内容でした。

相思相愛を確かめた二人が、本当の意味でお互いを理解しようと歩み寄り、真の恋人になるまでのステップが描かれています。私は女性になったことがないので、かぐや様の内面の深淵には近づけませんが、白銀会長の心の闇は理解できる気がします。

一部ではハッピーエンド後の引き延ばしみたいに語る人もいますけれども、こういう二人の心理描写は、この作品的には必須だと感じました。

アニメ二期の発表はいつになるのでしょうか、実写映画の興行が終わった頃かな。

まちカドまぞく

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藤原書記の中の人が主役らしいという理由で視聴。
絵柄は日常系だけれども、完全なギャクコメディで文句なしに面白かった。
お約束のレトリックが多いけれども、それを極限までハイテンションにしているところが新しい。
夏アニメに見る作品ができてうれしい。

「好きだ」と「愛している」の違いは何か?

「好きだ」と「愛している」の違いは何か?

花が好きと言う場合、ただ花を摘むだろう。

だが花を愛していれば、世話をし、毎日水をやるだろう。
これがわかる者は、生きることを知る。

知識の活性化

恐怖や不安を動機にして、知性が活性化するなんてことはありえない

達成目標があらかじめ開示された場合に、子どもたちの学習努力は大きく殺がれます。教育のプロセスをまじめに観察したことがある人間なら、誰でもわかることです。「勉強するとこんないいことがある」とか「勉強しないとこんなひどい目に遭う」というようなことをあらかじめ子どもに開示すると、子どもたちの学習意欲はあきらかに減退する。というのは、努力した先に得られるものが決まっていたら、子どもたちは最少の学習努力でそれを獲得しようとするに決まっているからです。
 学習の場では決して利益誘導してはならないということを理解していない人があまりに多い。でも、長く教員をやってきてこれは経験的にはっきりと申し上げられます。賞品で子どもを釣ったり、恐怖で子どもを脅したりしても子どもたちの知的な能力は絶対に向上しません。彼らはどうやったら最少の学習努力で目的のものを手に入れるか、そこに全力を集中するようになるだけです。

by 内田樹

作家の分類

1人も殺さなかったらコメディ作家
1人殺したらサスペンス作家
5人殺したらミステリ作家
10人殺したらホラー作者
100人殺したらバイオレンス作者
1000人殺したらファンタジー作家
10000人殺したら歴史作家
絶滅させたらSF作家

【人生で大切なこと】

・自分を許す
・他人を変えようとしない
・会いたい人には会いに行く
・素直になる
・嫌な事は忘れる
・他人の目ばかり気にしない
・よく寝る
・夢を持つ
・今ある幸せに気づく
・自分を知る
・自尊心を持つ
・恥を捨てて馬鹿になる
・恋をする
・適度に運動する
・よく笑う

かぐや様は告らせたい 構成が素晴らしい

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7話まで終了してハズレ回一度も無し。土曜日にリアルタイムでみて、月曜日からコメント付きでニコ動でみるのがここ二ヶ月の習慣です。ニコ動はプレミアム会員でなくても平日の昼なら高画質で問題なく視聴可能になったのが嬉しい。ちょっと前までは粗いは止まるはで無理でしたから。

全て原作から三話ずつピックアップして構成されているのですが、原作の取捨に構成作家の愛を感じます。連続してイイハナシ系でCパートを締めながら、今回は下ネタ回を入れたりして、ワンパターンにならないように、細心の注意を払っているのがよくわかります。

三人で十分回っていたところに6話目にして石上会計投入というのも、ドンピシャのタイミングです。このあたりは原作に沿っているだけなのですが、最初からアニメ化を想定していた可能性も濃厚です。そうでないと一期の想定最終話に間違いなくなるであろうエピソードを、五巻にもってくるなんて無理でしょうし。

石上の参加で笑いのパターンが増えたので原作未読組にとっては「飽きるタイミング」がありません。来秋は会長の妹が登場、後半は夏休みを舞台にしそうで舞台が変わるし、最後まで右肩上がりでファンが増えそうで、原作ファンとしては嬉しい限りです。